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2020/02/13 17:52
当店にご来店される犬のご家庭の悩みの一つに
“なみだやけ” が挙げられます。
今回はなみだやけについて少し学んでみましょう。
※今回は獣医学的視点、子犬のへやという犬の情報サイトにて参考にさせていただきました。
後者は、科学的論文などの引用をされていて信憑性の高い情報と推測しております。
なみだやけって?
出典:子犬のへや
もし涙やけになっていたらすぐに気づくはずです。
実質、“なみだやけ”という言葉は医学的専門用語ではなく造語のようなもので、
赤黒く、なにかが焼けた後のように見えることからそう名前が付いているようです。
目頭の毛の部分が赤茶色く変色し、進行すると茶色く固まったような感じになります。
大きな病気ではない
血が流れているような見た目なので心配になる方もいるかと思いますが
大きな病気ではないので心配はいりません。
しかしあまりにもひどい場合は一度かかりつけの獣医師に診てもらい、
内科的、外科的に問題がないか診察してもらいましょう。
主な涙やけメカニズムや原因は?
涙やけのシンプルなメカニズムとしては
眼球に涙が溜まりすぎることが原因なのですが
そもそもなぜ涙が溜まるのか?
通常であれば涙は、目頭あたりにある涙小管・鼻涙管という部分を通って鼻の中に排出されるはずなのです。
しかしなんらかの理由であまりにも多く涙が産出されてしまうと眼球に溢れ出てしまうという仕組みです。
正式にはこれ流涙症といいます。
それでは原因となりうる項目をみていきましょう。
■原因その1 外的炎症による流涙症
・毛や異物が眼球に混入することで角膜を刺激し、角膜炎や結膜炎など外的炎症によって流涙症を引き起こしている場合があります。
目の周辺に飾り毛の多い犬種によくみられるようです。一見その飾り毛がゴミなどの侵入から守ってくれているような気もするのですが
その被毛自体が目を傷つけてしまうこともあるようなので、必要であればトリミングなどのお手入れも必要になるでしょう。
■原因その2 犬種の特徴によるもの
残念ながら、犬種による差はあるようです。
主に短頭種に多くみられ、短頭種の特徴はみんな眼球が飛び出していること。
この原因は頭蓋骨が小さいことで、必然的に眼球を覆う穴である眼窩(がんか)も小さくなってしまうのでそういった状態を生み出してしまう。
飛び出した目にはやはり空気やゴミ、毛にさらされやすいということから角膜を刺激し、結果として涙がたくさん出てしまいます。
主に多い犬種
チワワ、パグ、フレンチブルドッグ
ボクサー、キャバリアキングチャールズスパニエルなど...
マズルが短く、短頭種である子達は比較的お店に来てくれた子達にも多い印象を受けます。
無色透明である涙が変色する理由
涙は98%が水分で出来ています。ですので初めからあのような赤茶色のものがでてきているわけではなく、
涙の成分に含まれる「ポルフィリン」というものが酸素や日光に触れることで変色すると言われています。
この成分は血液からなる成分で、尿などにも含まれているそうです。
他にも有力な説が...
猫の涙成分にはこの「ポルフィリン」は含まれていないそうですが変色を起こします。
あれ?じゃあポルフィリンだけが変色の理由ではなくなってくるわけです。
そして2015年の新しい論文では、犬の涙には125種類ものタンパク質が含まれていたそうです!
そうなれば、食事などで摂取するタンパク質源を変えることで状況が変わるのではないか?という仮説も立たなくはない...
食事の変更やサプリメントで改善する?
正式にこれが効く!という科学的データはまだないようなので確証はありませんが
少なくとも食事の改善やサプリメントの摂取によって改善がみられたとのお声も多数あるのは事実。
例えばフードに含まれる人口・化学調味料などの添加物が鼻涙管という目から鼻につながる管に老廃物を溜め、
そういった変色の起こりやすい涙を作る原因にもなりうる可能性はあるという獣医学的視点もあります。
なので、もし涙やけにお困りでまだなにもやっていない方は、試して見る価値はあるかもしれません!
実際に改善がみられた比較写真
DOGGY BRO.の商品モデルにもなってくれているマリブ。
左が改善前の写真で、右が食事の改善などを行なって一年後。
同じ犬なのか?と思えるほど見違えます。
涙やけに始まり、毛の艶などもよくなったそうです。
すぐに治るものではなくても、ゆっくりと時間をかけできるだけ自然な形で改善を図った飼い主様の努力の賜物ではないでしょうか。
DOGGYBRO.が出来るお手伝い
◆馬肉のご提案
前述したように、もしかすると食事のタンパク質源を良質なものに変えると涙の成分に変化があるかもしれない。と考えれば
当店がお勧めできるのは馬肉です。
馬肉は牛肉や豚肉、タンパク質の高いといわれる鶏肉よりもタンパク質の量はとても豊富です。
脂肪分もとても少ないので体重の管理が不安な方でも始めやすいお肉ではないかと思います。
◆醗酵ブルーベリー
昔から言い伝えのようなニュアンスで囁かれることの多い
“ブルーベリーは目にいい”
理由としては、ブルーベリーには抗酸化作用のあるポリフェノールの一種が含まれるので
血液などをきれいにし、なんらかの作用が働いているのではないかということ。
実際に改善した!予防に使っているから涙やけにならないのかも!というお声もいただいているのは事実です。
ただ科学的確証がまだなく、目にいいというざっくりとしたものは未解明ではありますが
医学的に証明されていることもあり、認知症予防に良い、血管や脳、様々な部分で身体に良いことには間違いなさそうなので
今後も有用な情報に期待したいです!
DOGGY BRO IPPEI